お知らせ
1月の休診日・院長不在日について
この度の能登半島地震において、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
1月の休診日・院長不在日についてお知らせします。
- 休診日:毎週木曜日、1月8日(月・祝)
- 院長不在日:1月21日(日)、1月28日(日)
ー予防専用診察時間についてー
- 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
- 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
- 予約方法:電話での時間指定予約のみ
通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。
予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。
上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。
ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。
12月18日(月)の診察時間変更について
12月18日(月)の診察時間ですが、都合により18時に受付終了とさせていただきます。
急な変更となり申し訳ありません。
ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。
病気・症例紹介 ―チェリーアイー
犬や猫の目頭が赤く腫れている、なんてことはありませんか?
もしかすると「チェリーアイ」かもしれません。
―チェリーアイとは?―
まず初めに、目には第三眼瞼(だいさんがんけん)(=瞬膜(しゅんまく)とも言う)という膜が存在しています。
猫の正常な目では上の瞼を軽く抑えると瞬膜が出てきます。
*第三眼瞼(=瞬膜)とは上の写真の赤丸の部分を指します。
チェリーアイとは、第三眼瞼の裏表がひっくり返り、第三眼瞼に存在する涙液を産生する腺(=第三眼瞼腺)が眼球の表面に飛び出している状態を指します。この状態を指してそのまま「第三眼瞼腺脱出」と表すこともあります。
飛び出した第三眼瞼腺がピンク~赤色に腫れ、サクランボ(=チェリー)のように見えるため、「チェリーアイ」と呼ばれています。
*チェリーアイ(猫:右目)
片眼・両眼のいずれも起こる可能性があり、若齢動物で多いといわれています。
チェリーアイになりやすい犬種は、イングリッシュ・ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、コッカー・スパニエル、シー・ズー、ペキニーズ、ビーグル、チワワなどで、猫は犬と比べると稀ですがペルシャやバーミーズなどで見られることが多いです。
―チェリーアイの症状―
飛び出した第三眼瞼腺が炎症を起こすことで結膜炎(白目の部分が充血する)を起こしたり、目やにが出たり、涙が多く出たりします。
また、第三眼瞼腺は涙も産生しているのですが、チェリーアイによって涙の産生力が低下してドライアイになったり、それによって角膜炎が起こったりもします。
*チェリーアイ(犬:右目)
―チェリーアイの治療方法―
チェリーアイは自然に良くなることはないので、治療が必要です。
l 内科的治療
軽度の場合や、チェリーアイになってすぐであれば、ピンセットなどで瞬膜をもとに戻した後に炎症を抑える目薬を使用することで改善する可能性があります。ただし、内科的治療のみの場合は再発する場合が多いので注意しましょう。
再発を繰り返すのであれば外科的治療が必要です。
l 外科的治療
チェリーアイが長期間続いている場合や、内科的治療をしても繰り返し再発している場合は手術適応になります。
瞬膜を一部切開してポケットを作り、飛び出している第三眼瞼腺をそのポケットの中に入れる「埋没法」が現在主流の方法です。他にもいくつか手術の方法はありますが、いずれも再発や術後の合併症が起こる可能性がありますので、獣医師からよく説明を聞くようにしましょう。
チェリーアイに限らず、目の異常はその違和感から犬や猫が自分で目を掻いたりこすりつけたりすることにより、症状が悪化することが多々あります。
異常に気付いたときは、できるだけ早く獣医師に相談するようにしましょう。
12月の休診日・院長不在日について
12月の休診日・院長不在日についてお知らせします。
- 休診日:毎週木曜日、年末年始(12月30日(土)~1月4日(木))
- 院長不在日:12月17日(日)、12月24日(日)
随分と寒くなり、天気の悪い日が続いていますが、体調には気を付けてお過ごしください。
ー予防専用診察時間についてー
- 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
- 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
- 予約方法:電話での時間指定予約のみ
通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。
予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。
上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。
ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。
病気・症例紹介 ―犬の外耳炎ー
今回はワンちゃんがかかる病気の中でもよく見られる『外耳炎』について、その症状や原因、当院で行っている検査や治療法についてご説明します。
−外耳炎とは–
外耳(耳たぶ(耳介)から鼓膜まで)で炎症が起きている状態のことをいいます。
外耳炎は治療を行わずに悪化すると炎症が中耳や内耳まで波及し、中耳炎や内耳炎を引き起こす可能性もあります。
内科的治療にうまく反応しない場合や慢性的な炎症により耳道が変形してしまった場合は、耳道の一部もしくは全切除といった外科的治療が必要となることもありますので、外耳炎を疑う症状が見られた場合には早めに動物病院を受診することが重要です。
−こんな症状が見られたら要注意−
・耳が赤く腫れる
・耳が臭う
・耳垢が増える
・頭を振る
・後ろ足で耳を掻く
・外耳炎を引き起こしている側の耳を下にして傾ける
・痛みのため耳や体を触られることを嫌がり、攻撃的になる
▲正常な耳
▲外耳炎を発症し耳介が赤く腫れている耳
−外耳炎の主な原因−
・アレルギー(最も多い):アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
・寄生虫:耳ダニ、ニキビダニ
・異物:植物、被毛など
・腫瘍:耳垢腺腫など
上記の原因に高温多湿の環境や生まれつきの耳の構造(垂れ耳、耳道が狭い、耳毛が多いなど)、細菌や真菌(カビ)の感染、誤ったお耳のケア(綿棒を使った耳掃除や過剰な耳毛抜き)といった要因が組み合わさると外耳炎がさらに悪化し、治りにくくなってしまいます。
また体質的な要因である『アレルギー』が関与している場合は、季節によって外耳炎を発症しやすい時期があったり、原因となる食物を食べている際には季節に関わらず繰り返し外耳炎を発症する可能性があります。
−当院で行っている外耳炎に対して行う検査一覧−
・耳鏡検査
・耳垢検査
▲耳垢検査により認められた大量のマラセチア菌体
・耳科内視鏡(ビデオオトスコープ)検査
鼓膜の評価を行う場合に実施します。
・画像検査(レントゲン検査、CT検査)
中耳炎の評価や耳道内腫瘤の評価に有用です。
・細菌培養同定・薬剤感受性試験
細菌感染が重度であったり、治療の反応性が悪い場合に実施します。
−外耳炎の治療−
① 耳垢が多い場合は耳洗浄による耳道の清浄化
② 感染性病原体への点耳薬(ミミピュア、オスルニア、ネプトラ等)または内服薬(抗生物質や抗真菌薬)による治療
③ 寄生虫感染が見られる場合は駆虫薬も併用
④ 腫瘍や異物などが存在する場合は耳科内視鏡や手術によって摘出
病院での点耳だけで治療が終了になる場合もあれば、症状の程度により自宅での定期的な耳掃除や点耳薬による治療が必要な場合もあります。
−外耳炎の予防−
重要なのは日頃から愛犬の耳の中をチェックする習慣をつけることです。
外耳炎を疑う症状が見られた際には早めに動物病院を受診することをお勧めします。
定期的な耳掃除も効果的ですが、誤った方法で行うとそれがきっかけで外耳炎を発症してしまう可能性があるので要注意です。当院ではお手入れのみも行っていますのでいつでもご相談ください。