ヒロ動物病院|金沢市|がん・腫瘍・CT・外科手術

石川県金沢市のヒロ動物病院です。狂犬病予防接種、フィラリア予防、混合ワクチンやノミ・マダニ等の各種予防医療から腫瘍疾患や外科疾患まで診察させていただきます。大切な家族について何でもお気軽にご相談ください
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お知らせ

2024 / 04 / 19  11:41

4月の休診日・院長不在日について

4月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日、4月29日(月・祝)
  • 院長不在日:4月20日(土)午前

 

 GW中の休診日:5月2日(木)、5月6日(月・祝)

※5月3日、5月4日、5月5日は通常通り診察しております(土曜日午後は15:00~17:00、日曜日は午前のみ)

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

2024 / 04 / 01  14:56

犬と猫の歯周病

今回はワンちゃん、ネコちゃんのお口のトラブルのうち、動物病院でよく遭遇する歯周病について説明します。

 

●歯周病とは

歯周病は中高齢のワンちゃんやネコちゃんに多い疾患です。

歯周病は歯垢(プラーク)の中の細菌が原因となり、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)や歯肉などに炎症が生じる疾患です。

軽度であれば歯の周りの歯肉に赤みがみられる程度ですが、歯周病が進行すると歯槽骨が溶けて歯を失ってしまったり、鼻と口を分けている骨が溶けて貫通したり(口鼻腔瘻:こうびくうろう)、歯の根っこの周囲にたまった膿が顔の皮膚を破って出てきたり(外歯瘻:がいしろう)することもあります。

 

模式図.png

Veterinary information No.19 2017より抜粋・一部編集

 

●歯周病の症状

歯周病が軽度の段階では、ワンちゃんやネコちゃんは明らかな症状を示さないことが多いです。日頃から口の中を見るようにし、歯肉の赤みや歯石の程度に変わりがないか気を付けるようにしましょう。

歯周病が進行してくるとワンちゃんやネコちゃんは口の中に痛みを感じるようになり、それに伴って症状が強く出るようになります。ご家族が気づきやすい歯周病の症状には以下のようなものがあります。

  • 口を触られるのを嫌がる
  • ごはんを食べにくそうにする(食事量が減った)
  • 口をくちゃくちゃする
  • 涎(よだれ)が多い
  • 歯がぐらぐらしている
  • くしゃみや鼻水、鼻血が出る

これらの症状を示している場合は口の中が痛い可能性が高いです。日頃からワンちゃんやネコちゃんの様子を確認し、痛みを示すサインに気づいてあげましょう。

 

●歯周病の治療

歯周病が軽度の場合は、スケーリング(歯垢や歯石を専用の器具で除去すること)や、家でのデンタルケア(歯みがき)をすることが治療となります。

歯周病が重度の場合は抜歯が治療の第一選択です。抜歯を含めた歯石除去などの治療を行う際には全身麻酔が必要となります。

歯周病は軽度のうちに治療をしておくことが大切です。悪化してしまうとワンちゃんやネコちゃんが痛い思いをするだけでなく、歯を失ってしまうことがほとんどです。【症状】の項目で述べたように、軽度の場合は症状を示さないことが多く、気づかないうちに歯周病が悪化してしまっているケースが多々あります。定期的に病院で口腔内の状態をチェックしてもらい、早めの治療を心がけましょう。

 

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 ↑歯石が付着した歯

 

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↑歯石を除去したあとの歯

 

無麻酔での歯石除去は推奨されていません(アメリカ獣医歯科学会・日本小動物歯科研究会参照)。その理由として以下のようなことがあげられます。

  • 歯周病の進行部位である歯周ポケット内を無麻酔で清掃することが困難(人はじっとできるので可能ですが、ワンちゃんやネコちゃんはどうしても動いてしまいます)
  • 目に見える範囲の歯石をとるだけでは治療として不十分
  • 見た目だけがきれいになり、歯周病の進行に気づきにくくなる
  • 歯石を取り除く際にワンちゃんやネコちゃんが動いてしまい、口腔内を傷つけてしまう危険性がある
  • 無麻酔での処置で我慢を強いられたワンちゃんやネコちゃんが、その後ホームデンタルケアなどで口周りを触られることを一層嫌がるようになってしまう

 

抗生剤を使用することで歯周病の痛みをある程度和らげることができることがありますが、継続的に抗生剤を使用することは耐性菌(抗生剤が効かない細菌)が生じる危険性があるので推奨されません。

 

●歯周病の予防

歯周病が軽度の場合は症状が無いことが多く、ご家族も気づきにくいです。歯周病の進行を予防するためには、日常的なホームデンタルケアが大切です。

今までデンタルケアをしたことのないワンちゃんやネコちゃんにいきなり歯磨きシートや歯ブラシを使用するのは難しいことが多いです。まずは口を触られることに慣らすことから始めてみましょう。

人間と同じく、デンタルケアは生涯続けていきたい習慣です。最初に「嫌なこと」と思われてしまうと継続は困難になってしまいます。焦らず、時間をかけて「良いこと・楽しいこと」と思われるように練習していけるといいですね。

また、当院には口腔内ケアのサプリメントもありますので、興味のある方はお尋ねください。

 

歯みがき.jpg

2024 / 03 / 06  14:48

3月の休診日・院長不在日について

3月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日、3月20日(水)
  • 院長不在日:3月9日(土)午前

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

2024 / 02 / 21  18:34

犬の膿皮症

 

今回は犬の皮膚病の中でも特によく見られる

「膿皮症(のうひしょう)」という病気についてご紹介します。

 

 

―膿皮症とは?その原因は?

犬の皮膚に常在する細菌(主にブドウ球菌)が表皮や毛穴に炎症を引き起こす皮膚病です。

詳しい病態については解明されていませんが、皮膚のバリア機能が低下することが原因と考えられています。

発症する犬の多くは、皮膚のバリア機能を低下させる何らかの素因や基礎疾患をもっていると考えられ、その原因が改善されない限り治療が困難となったり、再発してしまう可能性があります。

 

皮膚バリア機能が低下する原因

若齢犬、高齢犬ではその原因もそれぞれ異なります。

 

<若齢犬>

・アレルギー性皮膚炎

・遺伝的要因

 

<高齢犬>

・病気

・加齢

・環境の変化(ストレス、食事の変更など)

 

 

―膿皮症になるとどうなる?―

以下のような症状がよく見られます。

 

・皮膚が赤くなる

・ニキビのようなブツブツができる

・フケやカサブタができる

・脱毛が見られる

・痒がる

 

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▲赤みを伴うカサブタが認められます。

 

 

 

―膿皮症の検査―

皮膚押捺検査により顕微鏡下で皮膚での細菌増殖を確認します。

症例によっては、膿皮症以外の皮膚疾患が併発していないかを確認するために他の検査も組み合わせます。

 

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▲ブドウ球菌と好中球(炎症細胞)が多数認められます。

 

 

―膿皮症の治療―

基本的には抗菌治療が重要です。抗菌治療は外用療法(クロルヘキシジンスプレー、マラセブシャンプーなど)か全身療法(内服薬)に分類されます。

基本的に菌が増殖している場所は手が届く場所なので、外用療法による治療が重要で、全身療法よりも効果が安定しやすいです。

それでも外用療法の実施が難しい、効果が乏しいといった場合には内服薬を使用します。

 

再発予防としては、皮膚のコンディションを保つためのスキンケアや、基礎疾患がある場合にはそのコントロールをしていくことが重要となります。

 

 

 

―症例紹介―

マルチーズ 男の子 

下腹部の膿皮症に対して治療を実施。

画像3.jpg画像4.jpg

▲治療前と治療後の写真

治療により皮膚の赤みや脱毛が改善し、毛並みの状態も良くなりました。

 

 

 

―最後にー

膿皮症は、飼い主様が日々観察してあげることで比較的気付きやすい病気です。

早期発見のためには日頃からの愛犬とのスキンシップ、再発予防としては日頃のお手入れやシャンプーも大切です。

しかし、シャンプーによる洗いすぎは皮膚の乾燥をまねき、かえって皮膚炎発症の原因になってしまうこともあります。適切なケアの仕方や、使用する外用剤の種類はそれぞれ異なります。

愛犬のスキンケアについて、興味をお持ちになった方は当院までお気軽にご相談ください。

 

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2024 / 02 / 02  13:00

2月の休診日・院長不在日について

2月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日、2月12日(月・祝)、2月23日(金・祝)
  • 院長不在日:2月11日(日)、2月25日(日)

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

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2024.04.24 Wednesday