ヒロ動物病院|金沢市|がん・腫瘍・CT・外科手術

石川県金沢市のヒロ動物病院です。狂犬病予防接種、フィラリア予防、混合ワクチンやノミ・マダニ等の各種予防医療から腫瘍疾患や外科疾患まで診察させていただきます。大切な家族について何でもお気軽にご相談ください
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2024 / 05 / 11  14:34

病気・症例紹介 ―犬の急性膵炎(きゅうせいすいえん)―

 

 『膵臓』は消化に必要な消化酵素やインスリンなどのホルモンを作り分泌する重要な臓器です。

本記事では、そんな膵臓に起こる『急性膵炎』についてご紹介します

 

―膵炎の原因―

 

急性膵炎は、膵臓から分泌される消化酵素が突然活性化されることで、膵臓自身が消化されて炎症が起こる病気です。

そのため症状も突然現れ、短期間で重症化する可能性があります。

 

原因は不明ですが、以下の要因がリスクになると考えられています。

・肥満

・高脂血症

・脂肪分の多い食餌、おやつを与えている

・特定の犬種(ヨークシャー・テリア、ミニチュアシュナウザー、コッカースパニエルなど)

・内分泌疾患(糖尿病、クッシング、甲状腺機能低下症など)

 

 

―急性膵炎の症状―

 急性膵炎の場合は以下のような症状が突然見られるようになります。

・嘔吐

・下痢、血便

・腹痛

・食欲不振

・よだれ

・震え

・元気消失   など

画像2.png

強い腹痛のサインとして、胸を床につけお尻を持ち上げる【祈りのポーズ】がみられることもあります。

 

 

また急性膵炎では合併症がよく認められます。

重症例では全身の血管内で微小な血栓が形成され(播種性血管内凝固といいます)、それが血管内で詰まることで多臓器不全が引き起こされ、その結果亡くなってしまうこともあります。

 

 

―急性膵炎の検査―

 当院では超音波検査、血液検査、レントゲン検査の所見から急性膵炎の診断を行います。

膵炎で見られる症状は、他の疾患でも認められることが多いため、その他の疾患や膵炎発症のリスクとなり得る要因の有無を確認します。

 

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急性膵炎時の膵臓(白矢印)。膵臓は腫脹し内部に出血と壊死を認める。

 

 

 

 

 

―急性膵炎の治療―

 点滴により循環血液量を維持することで膵臓への血流を保つ事が最も重要であり、多くの場合は入院による集中的な治療が必要となります。同時に吐き気を抑える制吐剤、下痢止め、痛みを抑える鎮痛剤により対症療法を行ったり、状況により抗炎症薬(ブレンダ®︎など)の使用を検討します。

 

 急性膵炎の炎症が完全におさまりきらず慢性化すると(慢性膵炎)、軽度〜中等度の症状が断続的に見られるようになったり、炎症が突然悪化し症状が激しくなることがあります。そのような症例にはタンパク分解酵素阻害薬(カモスタットメシル)やステロイドの継続的な内服を検討します。

 

 

 

 

 

―急性膵炎の予後、再発予防

 適切に治療すれば完治する場合が多いですが、病気の発見が遅れたり、重度の炎症により合併症が生じている場合は亡くなってしまう可能性もあるため、早期発見、早期治療が重要となります。

一度膵炎を発症した症例は、再発予防として食事療法も重要であり、低脂肪のフードやおやつを与えていただくことを推奨します。

 

 

 

―最後に―

 膵炎は珍しい病気ではありません。悪化すると命に関わる病気なので、早期発見が重要となります。

普段から人の食べ物や、脂肪分の多いおやつを与えていませんか?

 急性膵炎を予防するためには、まず食生活から見直しましょう。

 愛犬が肥満の場合は、適正体重に戻すためにフードの種類、給餌量を見直す必要もあります。

 当院では適切な給与量の提案、その子にあったフードのサンプルもご案内していますので、気になった方は是非一度ご相談ください。

 

 

2024 / 05 / 07  19:03

5月の休診日・院長不在日について

5月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日
  • 院長不在日:5月11日(土)午後のみ、5月15日(水)、5月18日(土)午後のみ

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

2024 / 04 / 19  11:41

4月の休診日・院長不在日について

4月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日、4月29日(月・祝)
  • 院長不在日:4月20日(土)午前

 

 GW中の休診日:5月2日(木)、5月6日(月・祝)

※5月3日、5月4日、5月5日は通常通り診察しております(土曜日午後は15:00~17:00、日曜日は午前のみ)

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

2024 / 04 / 01  14:56

犬と猫の歯周病

今回はワンちゃん、ネコちゃんのお口のトラブルのうち、動物病院でよく遭遇する歯周病について説明します。

 

●歯周病とは

歯周病は中高齢のワンちゃんやネコちゃんに多い疾患です。

歯周病は歯垢(プラーク)の中の細菌が原因となり、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)や歯肉などに炎症が生じる疾患です。

軽度であれば歯の周りの歯肉に赤みがみられる程度ですが、歯周病が進行すると歯槽骨が溶けて歯を失ってしまったり、鼻と口を分けている骨が溶けて貫通したり(口鼻腔瘻:こうびくうろう)、歯の根っこの周囲にたまった膿が顔の皮膚を破って出てきたり(外歯瘻:がいしろう)することもあります。

 

模式図.png

Veterinary information No.19 2017より抜粋・一部編集

 

●歯周病の症状

歯周病が軽度の段階では、ワンちゃんやネコちゃんは明らかな症状を示さないことが多いです。日頃から口の中を見るようにし、歯肉の赤みや歯石の程度に変わりがないか気を付けるようにしましょう。

歯周病が進行してくるとワンちゃんやネコちゃんは口の中に痛みを感じるようになり、それに伴って症状が強く出るようになります。ご家族が気づきやすい歯周病の症状には以下のようなものがあります。

  • 口を触られるのを嫌がる
  • ごはんを食べにくそうにする(食事量が減った)
  • 口をくちゃくちゃする
  • 涎(よだれ)が多い
  • 歯がぐらぐらしている
  • くしゃみや鼻水、鼻血が出る

これらの症状を示している場合は口の中が痛い可能性が高いです。日頃からワンちゃんやネコちゃんの様子を確認し、痛みを示すサインに気づいてあげましょう。

 

●歯周病の治療

歯周病が軽度の場合は、スケーリング(歯垢や歯石を専用の器具で除去すること)や、家でのデンタルケア(歯みがき)をすることが治療となります。

歯周病が重度の場合は抜歯が治療の第一選択です。抜歯を含めた歯石除去などの治療を行う際には全身麻酔が必要となります。

歯周病は軽度のうちに治療をしておくことが大切です。悪化してしまうとワンちゃんやネコちゃんが痛い思いをするだけでなく、歯を失ってしまうことがほとんどです。【症状】の項目で述べたように、軽度の場合は症状を示さないことが多く、気づかないうちに歯周病が悪化してしまっているケースが多々あります。定期的に病院で口腔内の状態をチェックしてもらい、早めの治療を心がけましょう。

 

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 ↑歯石が付着した歯

 

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↑歯石を除去したあとの歯

 

無麻酔での歯石除去は推奨されていません(アメリカ獣医歯科学会・日本小動物歯科研究会参照)。その理由として以下のようなことがあげられます。

  • 歯周病の進行部位である歯周ポケット内を無麻酔で清掃することが困難(人はじっとできるので可能ですが、ワンちゃんやネコちゃんはどうしても動いてしまいます)
  • 目に見える範囲の歯石をとるだけでは治療として不十分
  • 見た目だけがきれいになり、歯周病の進行に気づきにくくなる
  • 歯石を取り除く際にワンちゃんやネコちゃんが動いてしまい、口腔内を傷つけてしまう危険性がある
  • 無麻酔での処置で我慢を強いられたワンちゃんやネコちゃんが、その後ホームデンタルケアなどで口周りを触られることを一層嫌がるようになってしまう

 

抗生剤を使用することで歯周病の痛みをある程度和らげることができることがありますが、継続的に抗生剤を使用することは耐性菌(抗生剤が効かない細菌)が生じる危険性があるので推奨されません。

 

●歯周病の予防

歯周病が軽度の場合は症状が無いことが多く、ご家族も気づきにくいです。歯周病の進行を予防するためには、日常的なホームデンタルケアが大切です。

今までデンタルケアをしたことのないワンちゃんやネコちゃんにいきなり歯磨きシートや歯ブラシを使用するのは難しいことが多いです。まずは口を触られることに慣らすことから始めてみましょう。

人間と同じく、デンタルケアは生涯続けていきたい習慣です。最初に「嫌なこと」と思われてしまうと継続は困難になってしまいます。焦らず、時間をかけて「良いこと・楽しいこと」と思われるように練習していけるといいですね。

また、当院には口腔内ケアのサプリメントもありますので、興味のある方はお尋ねください。

 

歯みがき.jpg

2024 / 03 / 06  14:48

3月の休診日・院長不在日について

3月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日、3月20日(水)
  • 院長不在日:3月9日(土)午前

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

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2024.05.27 Monday