ヒロ動物病院|金沢市|がん・腫瘍・CT・外科手術

石川県金沢市のヒロ動物病院です。狂犬病予防接種、フィラリア予防、混合ワクチンやノミ・マダニ等の各種予防医療から腫瘍疾患や外科疾患まで診察させていただきます。大切な家族について何でもお気軽にご相談ください
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お知らせ

2024 / 07 / 01  17:24

7月の休診日 ・ 院長不在日について

7月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

●休診日
  毎週木曜日、7月15日(月・祝)
●院長不在日
  第2・4月曜日 午後不在
  7月17日(水)
  7月24日(水)午後不在
  7月28日(日)

※今月は第3月曜日の7月15日が祝日で休診のため、第2・4月曜日を院長手術日といたします。

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

2024 / 06 / 26  14:23

犬の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

*手術中の写真がありますので、苦手な方はご注意ください。

―膝蓋骨脱臼とは―

膝蓋骨脱臼は膝の前にある平たい骨で、通常は太ももの骨(大腿骨)にある溝にはまっています。

膝蓋骨は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)とスネの骨(脛骨)と繋がる靭帯(膝蓋靭帯)にくっつき、膝を伸ばす働きをしています。

膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨が大腿骨の溝から外れてしまう事を言い、小型犬である、トイプードル、チワワ、ポメラニアンなどに発症することが多いです。今回は膝蓋骨脱臼の症状や治療法、予防などについてご紹介します。

 

模式図.jpg

―原因―

骨や筋肉の成長異常により起きるもの、交通事故や転倒による外傷によるものなどがありますが、多くの原因は前者であると言われています。

 

―症状―

症状は様々ですが、代表的なものは以下のようなものです。

・足を痛がる

・時々、もしくは日常的に足をあげる

・スキップするような歩行をする

・歩くことができない

・段差を前にした時に躊躇する

・足を伸ばすことができない

 

しかし、膝蓋骨脱臼のグレードが3や4に進行してしまうと、上記のような症状が見られなくなる場合があります。(グレードの詳細については次の項で記載しています)。症状がなくなったからと安心せず、一度検査することをオススメします。

 

―検査方法—

検査方法は触診とレントゲン検査の2つがあります。

 1.触診

膝を触り、膝蓋骨脱臼のグレード分類を行います。

グレード1:膝蓋骨を手で圧迫することで脱臼するが、圧迫を解除すると正常な位置に戻る状態。

グレード2:膝蓋骨は足を曲げると脱臼するが、膝を伸ばすと正常な位置に戻る状態。

グレード3:膝蓋骨は常に脱臼しているが、手で圧迫すると正常な位置に戻る状態。

グレード4:膝蓋骨は常に脱臼しており、手で圧迫しても正常な位置に戻らない状態。

 

2.レントゲン検査

レントゲンを撮ることにより、膝蓋骨の脱臼や、また脱臼により関節炎や関節の骨や軟骨が変形していないかなどを確認します。

下のレントゲンの写真では、右後肢の膝蓋骨は正常な位置にありますが、左後肢の膝蓋骨(白矢印)は内側に脱臼していることが分かります。

レントゲン写真.jpg

 

―予防—

膝に負担がかかることは、膝蓋骨脱臼が生じるリスクとなります。このリスクを減らすために、ご自宅でできる2つのことを紹介します。

 1.環境改善

滑りやすいフローリングは避け、マットや絨毯などをひいて滑りにくくすることで、横滑りすることを防ぎましょう。

 

2.体重管理

肥満は膝への負担を大きくするので、適正体重を維持していきましょう。

 

―治療法—

治療法は大きく分けて、保存療法と外科療法の2つあります。

 1.保存療法

膝蓋骨脱臼の一時的なグレード進行が見られた場合には、膝への負担を減らすことをします。

具体的には、予防法で述べた環境改善や体重管理を行い、ジャンプやくるくる回る動きも避けるようにします。また、痛みを伴う場合には鎮痛剤を使用する場合もああります。

 

 2.外科手術

保存療法を行っても症状が続き、日常生活に支障をきたす場合や、グレード3以上である場合、また前十字靭帯断裂が併発している場合には外科手術が適応になります。

手術法には膝蓋骨を正しい位置に調整する方法(内側支帯解放術、外側支帯縫縮術)や、大腿骨の溝を深くして膝蓋骨が外れにくくする方法(滑車溝形成術)などがあります。これらの手術により、膝が正常に機能するようにします。下の写真は、実際に行った大腿骨の溝を深くする手術(滑車溝形成術)の写真です。左の写真は処置前、右の写真は処置後を示しており、処置後は溝(白矢印)が深くなっています。

滑車溝形成術.jpg

―最後に―

膝蓋骨脱臼は一生の付き合いになることもあります。膝蓋骨脱臼を放置してしまうと、関節炎が生じてしまったり、前十字靭帯断裂を引き起こしたり、関節の骨や軟骨に異常が認められることがあります。当院では膝蓋骨脱臼の手術を多数行っておりますので、もし膝蓋骨脱臼の治療や手術でお悩みでしたらご相談ください。

2024 / 06 / 03  12:00

6月の休診日・院長不在日について

6月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日、6月7日(金)午後のみ休診(トリミングは通常通り午後もやります。薬・フードのお渡しは午後も可能です)
  • 院長不在日:第1・3月曜日午後不在・6月8日(土)午後不在、6月9日(日)、6月21日(月)

※毎月第1・第3月曜日は院長の手術日といたします。そのため、午後の診察には院長は出られません。

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

2024 / 05 / 11  14:34

病気・症例紹介 ―犬の急性膵炎(きゅうせいすいえん)―

 

 『膵臓』は消化に必要な消化酵素やインスリンなどのホルモンを作り分泌する重要な臓器です。

本記事では、そんな膵臓に起こる『急性膵炎』についてご紹介します

 

―膵炎の原因―

 

急性膵炎は、膵臓から分泌される消化酵素が突然活性化されることで、膵臓自身が消化されて炎症が起こる病気です。

そのため症状も突然現れ、短期間で重症化する可能性があります。

 

原因は不明ですが、以下の要因がリスクになると考えられています。

・肥満

・高脂血症

・脂肪分の多い食餌、おやつを与えている

・特定の犬種(ヨークシャー・テリア、ミニチュアシュナウザー、コッカースパニエルなど)

・内分泌疾患(糖尿病、クッシング、甲状腺機能低下症など)

 

 

―急性膵炎の症状―

 急性膵炎の場合は以下のような症状が突然見られるようになります。

・嘔吐

・下痢、血便

・腹痛

・食欲不振

・よだれ

・震え

・元気消失   など

画像2.png

強い腹痛のサインとして、胸を床につけお尻を持ち上げる【祈りのポーズ】がみられることもあります。

 

 

また急性膵炎では合併症がよく認められます。

重症例では全身の血管内で微小な血栓が形成され(播種性血管内凝固といいます)、それが血管内で詰まることで多臓器不全が引き起こされ、その結果亡くなってしまうこともあります。

 

 

―急性膵炎の検査―

 当院では超音波検査、血液検査、レントゲン検査の所見から急性膵炎の診断を行います。

膵炎で見られる症状は、他の疾患でも認められることが多いため、その他の疾患や膵炎発症のリスクとなり得る要因の有無を確認します。

 

画像1.jpg 

急性膵炎時の膵臓(白矢印)。膵臓は腫脹し内部に出血と壊死を認める。

 

 

 

 

 

―急性膵炎の治療―

 点滴により循環血液量を維持することで膵臓への血流を保つ事が最も重要であり、多くの場合は入院による集中的な治療が必要となります。同時に吐き気を抑える制吐剤、下痢止め、痛みを抑える鎮痛剤により対症療法を行ったり、状況により抗炎症薬(ブレンダ®︎など)の使用を検討します。

 

 急性膵炎の炎症が完全におさまりきらず慢性化すると(慢性膵炎)、軽度〜中等度の症状が断続的に見られるようになったり、炎症が突然悪化し症状が激しくなることがあります。そのような症例にはタンパク分解酵素阻害薬(カモスタットメシル)やステロイドの継続的な内服を検討します。

 

 

 

 

 

―急性膵炎の予後、再発予防

 適切に治療すれば完治する場合が多いですが、病気の発見が遅れたり、重度の炎症により合併症が生じている場合は亡くなってしまう可能性もあるため、早期発見、早期治療が重要となります。

一度膵炎を発症した症例は、再発予防として食事療法も重要であり、低脂肪のフードやおやつを与えていただくことを推奨します。

 

 

 

―最後に―

 膵炎は珍しい病気ではありません。悪化すると命に関わる病気なので、早期発見が重要となります。

普段から人の食べ物や、脂肪分の多いおやつを与えていませんか?

 急性膵炎を予防するためには、まず食生活から見直しましょう。

 愛犬が肥満の場合は、適正体重に戻すためにフードの種類、給餌量を見直す必要もあります。

 当院では適切な給与量の提案、その子にあったフードのサンプルもご案内していますので、気になった方は是非一度ご相談ください。

 

 

2024 / 05 / 07  19:03

5月の休診日・院長不在日について

5月の休診日・院長不在日についてお知らせします。

  • 休診日:毎週木曜日
  • 院長不在日:5月11日(土)午後のみ、5月15日(水)、5月18日(土)午後のみ

 

ー予防専用診察時間についてー

  • 診察時間:水曜日(祝日を除く)15:00-16:00
  • 診察内容:予防薬処方、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア検査、健康診断に限ります。
  • 予約方法:電話での時間指定予約のみ

通常の診察時間でも予防関連の診察をしておりますが、その場合はLINEでの順番予約をお願い致します。

予防専用診察時間では待ち時間を少なくご案内できますのでぜひご利用ください。

上記の診察内容に合わせて、他の診察や相談事がある場合は、通常の診察時間内(9:00-12:00、16:00-18:30)でLINEにて順番予約をお願い致します。

ご不明点がある場合は、電話または受付にてお尋ねください。

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2024.07.27 Saturday